H.M
⽣産技術部 / 2012年入社 新卒
生産性の向上へ
「効率」と「性能」を両立させる
コンピュータを用いたシミュレーションによる生産工程の改善業務が主な仕事になります。たとえば現在携わっている工具のメッキに関して、製品によって溝が深い部分などは処理が難しいところもあり、そうした品質をいかにして保つかというテーマに取り組んでいます。メッキ工程は、経験則による職人技に頼りがちな面もありますが、コンピュータのシミュレーションで電流を可視化したり、さまざまな部分をデータ化したりすることにより、製品評価にかかる時間の短縮にもつながっています。
良い意味でフラットな職場だと思います。上下で壁を感じるようなことはありませんし、業務改善に関する意見や提案も出しやすいですね。もちろん何でも通るということはありませんが、仕事をやりづらいと感じたことはありません。当社に入社してからも、必要に応じて社内外でPLCや機械学習、プログラミングなどを勉強する機会を与えていただいたりしています。そのような面も含めて、比較的自由にやりたいことをやれる職場だと思います。
前職は電機系メーカーで、やはりコンピュータシミュレーションを用いたさまざまな改善業務を担当していました。その中にメッキも含まれていたことから、当社での現在の仕事にも親和性を感じました。また仕事で使用している、流体解析等を行ってさまざまなデータを可視化するソフトウェアは前職のときにも用いていましたので、その点もキャリアを活かせているなと感じます。今後は、検査技術などメッキのこと以外にも守備範囲を広げて行きたいと考えています。
メーカーといっても、企業によって生産内容はさまざまです。改善業務という意味では同様の仕事に携わっていますが、前提として前職では大量生産をするための工程を見ていた一方で、当社では多品種少量生産ですので、基本的には取引先ごとにオーダーで商品が生産されます。企業の違いによる生産体制の違いは慣れるまで大変でした。
大量生産の現場では、機械化や自動化をすることが比較的容易なのですが、当社ではそれが難しいと言えます。熟練職人のユニットが工程ごとにいくつもあるような生産環境であり、だからこそ高い精度や品質が保たれています。それはとても素晴らしいことなのですが、この先20年や30年の人口推計を鑑みたときに、同じような体制で生産が可能か否かは分かりません。
今後の課題としては、現在の多品種少量生産という当社の魅力をどのようにすれば合理的かつ効率的に維持発展させて行けるか、職人技を持つ現場の方々とのコミュニケーションの中で、そのあたりをクリアできるような仕事をしたいですね。
前提としては、やる気がある方に入社してきてほしいです。直接業務に関係する知識がなくても自ら積極的に仕事に関連する分野のことを勉強する前向きさがあれば大丈夫だと思います。やってみたいこと、叶えてみたいことが当社にあるならば、まずは選考にチャレンジしてください。
学びたいことに対してはお金を出してくれるところもありますし、仕事もさまざまな領域があり、まだ課題面も多いですので、やりたいことに比較的取り組みやすい環境ではあると思います。そこを自分の力で勉強して改善していくことにやりがいを感じられるような方には、当社はとても向いていると思います。