H.M
⽣産技術部 / 2012年入社 新卒
生産性の向上へ
「効率」と「性能」を両立させる
私は、お客様からの要望や市場のニーズに応じた新製品の開発と、既存製品の改善・改良に取り組んでいます。具体的には、ガラス質の結合剤でCBN砥粒を焼き固めた研削工具である、ビトリCBNホイールという製品を担当しています。用途としては、主に自動車などの輸送機器の部品となる鉄鋼材料の加工に用います。
私の部署では、お客様の元へ出張して技術サービスを提供することもあります。実際にお客様と対面すると、課題に対する緊急性を察知出来るだけでなく、製品に対する具体的な要望を伺うことも出来ます。こうしたお客様の温度感が伝わるコミュニケーションが仕事のモチベーションにもつながるので、今後も業務のバランスを計りながら、お客様の元への訪問も大切にしていきたいです。
私の部署では、若手はそれぞれ違うテーマが与えられ、課題に対するアプローチ方法は、自由に決めることができます。主体的に課題に取り組める分、責任は自分にあります。必ず結果が出るまではあきらめないという信念を持って、日々の業務に向き合っています。時には行き詰まり、上司に相談して、方向性を検討することもありますが、最終的には自分の感覚を頼りに、やりたい方法で実験を進めさせてもらっています。過去には、ひとつの問題に半年くらい費やして原因を探り、解決に導いたこともあります。その時は、画期的な手法で結論に辿りついたわけでは無く、考えられる要因ひとつひとつを検証した結果、得られた解決策でした。お客様から満足して頂ける「ものづくり」に、妥協は出来ないという気持ちを常に心掛けています。
一番やりがいを感じるのは、自分が開発したものが製品化された時ですね。新製品としてお客様先でテストして頂いた際に、高い評価を頂けると非常に誇らしい気持ちになります。更に、受注件数が増え、拡販に貢献出来た時には、何とも言えない達成感を味わえます。製品が出来上がる過程で、試行錯誤した苦労が報われると感じる瞬間です。
また以前、工作機械見本市で私が開発に携わった製品が展示された時は、大勢の人目に触れる場で、製品を披露する機会に恵まれ、とても嬉しかったです。工作機械見本市は、未だお客様では無い方にも旭ダイヤの製品を知って貰うチャンスですから、そのような場で自ら製品の良さをPR出来たことも、大変有意義な経験でした。
私は学生時代に物理学を専攻し、卒業研究ではダイヤモンドを扱っていましたが、研究内容を直接仕事に反映させることは難しく、入社してからは一から学ぶことばかりでした。最初は学ぶことが多く大変でしたが、学生時代に培った、研究に向かう姿勢は非常に役立っていると実感しています。仮説を立て、論理的に考えるプロセスや、試験データをまとめてレポートを書く作業は、現在の仕事の流れに通じます。学生の頃に自分の専攻している学業を一生懸命取り組めば、必ず社会人になって活かされる場面があります。専攻分野が仕事に直結していなくても、学ぶ姿勢が備わっていて、新しい知識を探求したいという方にとって、旭ダイヤは魅力的な会社だと思いますから、是非チャレンジしてみて下さい。